ブロックチェーン活用の可能性はこれまでも色々と議論されてきましたが、実用レベルで導入されているのは暗号資産やデジタル通貨といった決済分野が中心で、他領域における実装案件はまだ限られたものとなっています。今回はそうした案件の中から、トヨタ自動車が「PCE(Proof Chain of Evidence)」によって、長期的にオリジナル性の証明が必要となる大量データの保存を実現している事例を紹介いただきます。
まず、「PCE」が導入された背景とともに、「ブロックチェーン」と「タイムスタンプ」の組み合わせで実現されたデータ保全サービスの内容を説明いただきます。そして、「PCE」導入をサポートした電通総研とScalarから、技術的にどのように実装されているのかを説明いただいた上で、金融領域における応用の可能性についても論じていただきます。
◆日時
2024年1月30日(火) 18:00-20:30 (17:45開場)
◆参加費用
1000円(含懇親会費用)
◆会場・主催
FINOLABイベントスペース
◆アジェンダ (敬称略)
17:45 開場
18:00 開会の挨拶
18:05 PCEが解決する課題:山室 直樹(トヨタ自動車)
18:30 PCEの実装を支えた技術:水野 和大(電通総研)
18:50 PCEの金融業務への応用:深津 航 (Scalar)
19:10 パネルディスカッション:パネリスト 上記登壇者
モデレータ 柴田 誠(FINOLAB)
19:40 懇親会(20:30終了)
◆登壇者(敬称略 登壇順)
山室 直樹
トヨタ自動車株式会社
先進データサイエンス統括部DS基盤開発室 室長
2003年からCANON(株)知的財産部で勤務した後、2008年から2023年までトヨタ自動車(株)知的財戦部にて知的財産業務に従事。2024年からは、同社、先進データサイエンス統括部の室長として、トヨタ自動車におけるデータサイエンス戦略の策定及び推進を行っている。
水野和大
株式会社電通総研(電通国際情報サービス(ISID)が2024年1月より名称変更)
金融ソリューション事業部 DXビジネスユニット
デジタルイノベーション部 兼 事業企画ユニットCOE推進室
チーフアーキテクト
ソフトウェアベンダーを経て2007年電通国際情報サービス(現電通総研)入社。
ミッションクリティカルなシステム開発において、システムアーキテクト・ソフトウェアアーキテクトを歴任。パブリッククラウド関連のソリューション開発を数多く手掛ける。2021年からScalar製品を用いたプロダクト開発に従事。
深津 航
株式会社Scalar
共同創業者、CEO 兼 COO
1998年名古屋大学大学院人間情報学研究科卒、日本オラクル株式会社入社。サポートサービスを経て、Oracle Business Intelligence(BI)、Big Data製品の立ち上げを担当。Oracle Corporation Oracle President’s Cup Award for Customer Satisfaction (FY12/FY12) など受賞多数。2017年、独自分散台帳技術の開発と関連FinTech ソリューションの提供を主とする、株式会社Orbに最高事業責任者(CBO)として入社。2018年、「日本発のソフトウェア・カンパニー」として株式会社Scalarを共同創業、CEO兼COOを務めている。
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